あるアンケート調査によると「にきびで悩む方のうち『病院へ行く』と答えた人は、約10%にすぎない」という結果が出ています。まずは「市販の薬や化粧品を使ってにきびを治したい」と思う人がほとんどだそうです。
しかし「にきびが『消えたかな?』と思ったらまた出てきた…」と、繰り返し出来るにきびに悩む人は多いのではないでしょうか?
一人で治そうとするのではなく、専門の先生方にきちんと症状を見ていただいた上で治療していくことは大切だと考えられます。
そこで、今回は西宮市の明和病院に開設されたばかりの「にきびセンター」で、にきびに特化した治療を行われていると聞きましたので体験を兼ねて治療内容のお話を伺いに行ってきました。
「にきびセンター」の大きな特徴は、皮膚科で先生の診察やにきび用の施術を受けるというだけではなく、いろんな角度からにきびと向き合い、患者さんの治療に多職種の先生方とスタッフの方々がチームで医療に取り組まれていることです。

今回体験したのは【1】カウンセリング【2】洗顔指導【3】ケミカルピーリング【4】イオントフォレーシス【5】薬剤指導【6】栄養指導です。これ以外に、形成外科でのレーザー治療などもあります。
治療内容の説明を受けます皮膚科の黒川先生から「にきびセンター」での治療内容に関して説明を受けます。すべて自費診療ということもあり、詳しく施術内容や注意事項などもお話いただきました。同意書などもこの時に記入します。
泡の作り方を教えていただいています
逆さにしても落ちないしっかりとした泡が理想的まず、看護師の水谷さんから、クレンジングと洗顔の指導をしていただきます。普段自分が使用している化粧品を使用してもいいのですが、今回は「にきびセンター」に置いてあるものを使用しました。
クレンジングはまずアイメイクを専用のクレンザーで落とし、その後全顔に液体タイプのクレンジング剤をやさしくなじませ洗い流します。
続いて洗顔は固形の石鹸を選び、泡立てネットを使って泡を作ります。泡立ち加減を水谷さんに見せると「ちょっと足りないかな。手のひらに泡を乗せて逆さにしても落ちないような泡が理想的です」とアドバイスをいただきました。(普段私が作っている泡はまだまだ理想から遠かったようです…。)
下に落ちてしまう泡は気にせずに、手のひらいっぱいにしっかりした泡を作ります。作った泡をまぶた以外の部分に乗せて肌の上でころがすように洗い、最後にまぶたの部分に乗せて洗い流します。洗い流した後はタオルでやさしく押さえるように拭き取ります。
ピーリング液を塗布
うちわで扇ぐことでピリピリ感が軽減するそうですグリコール酸20%のピーリング液を全顔に塗布し5分間置きます。その間、水谷さんが顔をうちわで扇いでくださいました。
こうすることで、グリコール酸のピリピリ感が軽減するのだそうです。そのおかげかほとんど刺激を感じることがありませんでした。
一旦拭き取って中和液を塗布。冷やしたタオルで顔を覆い5分間置いた後、洗い流します。
ビタミンC+E+Aのジェルの上からローラーで導入、とても気持ちよいです!ケミカルピーリングに続いて、イオントフォレーシスです。今回はCコース(ビタミンC+E+Aのジェルを使用)を選択しました。ジェル塗布後にガーゼをかぶせ、その上からローラーで6分間導入していきます。痛みなどは一切なく、顔の上を転がるローラーが気持ちよく感じます。導入が終わると残ったジェルを肌に入れ込むように、ギュッギュッ、と手のひらで押さえます。
その後、化粧水→乳液→日焼け止めの順番でスキンケアをおこないます。当日からお化粧はOKだそうですが、「できれば今日の夜は、クレンジングをせず洗顔料のみで洗い流してください」とのことでしたので、ファンデーションを塗らずに日焼け止めのみ使用することにしました。
「ケミカルピーリング後は乾燥しやすいので保湿と遮光はしっかりおこなってくださいね」とアドバイスをいただき、またおすすめの化粧品や日焼け止めなどを教えていただきました。
自分の使う薬の使用方法などを確認します薬剤師の近本先生とにきび治療薬一覧の資料を見ながら、自分が処方されている薬の使用方法、副作用についての説明などを受けます。
きちんと使わないとせっかく効果のある治療薬でも効果が減ってしまいます。使用手順や量だけではなく、使用し忘れた時の対応などゆっくり質問できる良い機会です。
自分が処方されている薬以外の薬も掲載されているので、にきびに効果的な薬の勉強にもなります。
にきび改善に向けた食事の工夫を提案してくださいますにきび治療のガイドラインでは食事とにきびの悪化に関して明らかなエビデンスはないそうです。
しかし「チョコレートやナッツ類はにきびを悪化させる」など経験的に特定の食事摂取によって悪化が見られるケースがあるそうなので、食事からにきびの改善につなげられるよう指導していただきます。
まず管理栄養士の米田先生から普段の食事スタイルについてヒアリングを受けます。食事指導用の表を使って主食、主菜、副菜、汁物、飲み物、嗜好品などのバランスの取り方などのアドバイスを受けます。
例えば、主菜(主に肉、魚、卵、豆腐などのたんぱく質)と副菜(主にお野菜)とをきちんと用意できない場合は、両方を組み合わせたスープやお味噌汁を作ってみる、主食はエネルギー源だからしっかり取る(米、麺、パンどれがよくてどれがダメというのも特にありません)、など具体的に提案いだきました。
食事指導というと「あれはダメこれはダメ。あれを食べなさい」と言われるイメージがあったのですが、米田先生も「昔は食事指導というと禁止事項のみを言う時代もあったけど、それでは患者さんも窮屈になってしまいますよね」とおっしゃっていました。簡単なことでも続けていけるような提案をしてもらえるのはありがたいです。
前回治療した時の写真と見比べられるので、患者さん自身も治療の経過がわかりやすいです「にきびセンター」での治療は約1時間です。黒川先生も「通常、にきび治療にこれだけの時間をかけられることはあまりないので患者さんの満足度は高いです。前回の写真と比べると明らかに良くなっているのがわかります」とおっしゃっていました。
確かに、自分の症状をゆっくりと各診療科の先生方や看護師さんに相談することができ、あらゆる方面からにきびや健康についてアドバイス頂けるので「先生方と一緒ににきびを治して行くんだ!」という気持ちが高まります。
「なかなか病院には足が向かない…」という方も多いと思いますが、「明和病院・にきびセンター」は、きっと、私たちの悩みに答えていただけるとおもいます。まずは勇気を持って最初の一歩を踏み出しましょう!

今回ご協力いただいた「にきびセンター」センター長・皮膚科部長の黒川一郎先生はじめ、看護師さん、薬剤師さん、管理栄養士さん、お世話になりありがとうございました。
にきびセンターでの診察は自費診療となります。イオンフォレーシスの内容により費用は以下の通り異なります。
| Aコース | ビタミンC | 8,400円 |
| Bコース | ビタミンC+E | 8,920円 |
| Cコース | ビタミンC+E+A | 9,450円 |